PoC案件でフリーランスはどれくらい稼げる？PoCの求人・案件を紹介！

• 「PoC案件ってどのくらい稼げる？」
• 「PoCって具体的にどんな案件や求人がある？」
• 「PoC関連の業務を行うために必要なスキルは？」

会社員としてPoCの業務経験があるエンジニアで、フリーランスになる場合に活躍の場があるのか気になる方は多いでしょう。

今回は、PoCに関わる案件・求人の紹介を通して、PoC案件の平均単価や必要なスキル・経験などを解説します。

フリーランスとしてPoC案件に携わる場合は、本記事をぜひ参考にしてください。

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IT業界におけるPoCとは？PoC疲れが流行している？

PoCとは？読み方は？

PoC（Proof of Concept）は「概念実証」「コンセプト実証」と言われ、実証実験と似た意味を持つ言葉です。

PoCの目的は、新しいシステムやサービスの構想について、実際に実現・運用していくことができるのか、プロジェクトの目的は達成できるのか、などプロジェクト開始前にテスト検証を行うことです。

これは医薬品業界や映画業界などで古くから利用されてきた手法ですが、今回はフリーランス向け案件が多くある、IT業界の文脈でのPoCの解説となります。

PoC疲れとは何か？

PoCはプロジェクトを本格始動させる前に行うことで、コスト削減や実現可能性の向上の一助となります。

あくまでも、PoCはプロジェクトを成功させるための一手段ということです。

しかし、最近はPoCを行うこと自体が目的となり、やみくもにPoCは実施されるが、その後のフェーズに進む意欲が減退する「PoC疲れ」が起きています。

PoC疲れを解消するには、「システムを導入することで最終的にどんな課題を解決したいのか」というプロジェクト自体の目的を明確にする必要があります。

募集されているPoC案件の詳細

PoCに関するエンジニアは具体的にどのような仕事を行うのでしょうか。
ここでは、具体的な業務内容とともに、実際の案件例を紹介します。

エンジニア（設計・構築・運用）業務

1つ目はエンジニア業務です。

PoCはエンジニアとして、様々なシステムの設計・構築・運用・保守の業務を行います。

案件によって、テスト開発までをゴールとした設計・構築までを行うプロジェクトもあれば、PoCを経て本番プロジェクトまで運用・保守まで行うものもあり、業務内容は案件によって様々です。

PoCを専門に経験した方でなくても、PythonやAWS、Javaなどの実務経験がある場合は参画できる案件も多くあるでしょう。

プロジェクトの内容や業界によって、求められるスキルや案件単価などは幅広いため、自分の希望にあった案件を探せます。

では、ここから具体的な案件例をいくつか紹介します。

【案件例①】アジャイル開発支援

案件内容	・某自動車会社向けのアジャイル開発(POC)の支援 ・開発内容は遊休資産を社内でやり取りするためのWebシステムの開発
必要スキル	・C#、Java、Python等の言語でのWeb開発経験 ・アジャイル開発経験
歓迎スキル	・スクラムマスターのご経験
報酬（稼働100%を想定）	55万円/月
勤務地	愛知県（フルリモート）
稼働率	週5日

【案件例②】ElasticStackログ分析基盤PoC開発

案件内容	・ElasticStackを用いたログ分析基盤のPoC開発
必要スキル	・ElasticStack(Elasticsearch/Kibana/LogStash/Beats)を活用したシステムの設計/開発経験 ・Fluentd等を用いたデータ収集処理の経験 ・Elasticsearchの性能を意識したクラスタ設計/システム構築経験 ・Logstash等を利用したETL処理の設計/開発経験 ・Kibanaを活用した可視化ダッシュボード設計/開発経験 ・Linux上での開発経験 ・AWS上での開発経験 ・Gitを用いた開発経験
歓迎スキル	・ElasticsearchやSplunkを用いたデータ分析プラットフォームの開発/運用経験 ・AWS上でのデータ分析プラットフォームの開発/運用経験 ・大規模データのストリーミング処理に関する知見 ・Elastic Cloud Enterprise の使用経験 ・AWS上での運用自動化やDevOpsに関する知見 ・RDB設計/構築経験 ・スクラムによる開発の経験 ・MacOSでの開発経験
報酬（稼働100%を想定）	65万円/月
勤務地	東京都（一部リモート）
稼働率	週5日

【案件例③】ToB向けシステム開発

案件内容	・ToB向けシステム開発 ・Poc要件を踏まえたPocシステム構成の検討 ・Iotプラットフォームと入館認証システムのIF調整 ・処理フロー、シーケンス等の整理 ・テスト対応
必要スキル	・Webアプリケーションの開発経験 ・上流工程の経験
歓迎スキル	・Javaを用いた開発経験
報酬（稼働100%を想定）	80万円/月
勤務地	東京都（一部リモート）
稼働率	週5日

プロジェクトマネジメント（PM）業務

2つ目はプロジェクトマネジメント（PM）業務です。

PM業務は、要件定義や各ステークホルダーとの折衝業務など、PoC実施案件のプロジェクト推進を行います。

こちらもエンジニア同様、PoC開発のみならず、PoC後の運用までのマネジメントを行う場合もあります。

PM案件では、エンジニアの実務経験以外にも、プロジェクト推進経験や関係各所との折衝能力などのスキル・経験が必要です。

具体的な案件例をいくつか紹介します。

【案件例①】ハウスメーカー事業部向けDX施策立案イル開発支援

案件内容	・ハウスメーカーの事業部とのDX施策立案、PoC、現場投入のプロジェクト ・企画された業務の詳細設計、手順作成、運用ツール要件整理と、実運用体制(複数社)との役割整理、合意形成など
必要スキル	・運用設計、手順書作成経験 ・ステークホルダーの多いプロジェクトでのプロジェクトマネジメント経験
歓迎スキル	・複数社にわたる業務フローの整理、合意形成経験
報酬（稼働100%を想定）	80万円/月
勤務地	東京県（一部リモート）

【案件例②】某大手通信キャリア向けFinTechシステムPoC開発

案件内容	・大手キャリア向けのPOC開発に携わっていただきます。 ・金融系のサービスとなり、主にアプリの開発に携わっていただきます。 ・iOS/Android双方ございまして、スキルやご経験に応じて、 　いずれかに携わっていただきます。
必要スキル	・iOS又はAndroidいずれかのアプリ開発経験3年以上
報酬（稼働100%を想定）	80万円/月
勤務地	東京都（一部リモート）

【案件例③】ToB向けシス製薬系グローバル次世代ITインフラ構築

案件内容	・要件定義/各種仕様の決定を行い、導入 ・PoC実施推進 ・課題管理/レビューポイント作成 ・欧州のITヘッドとの英語でのコミュニケーション
必要スキル	・大規模インフラ/ネットワーク/セキュリティの知見 ・インフラ刷新経験 ・ビジネスレベルの英語力(会話/読み/書き)
歓迎スキル	・Zscalerの導入経験 ・ゼロトラストセキュリティの知見
報酬（稼働100%を想定）	80万円/月
勤務地	東京都（一部リモート）
稼働率	週5日

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PoC案件の平均単価はいくら？

フリーランスのPoC案件は、スキルや経験によって単価が変動します。

フリーランス用の求人サイトを参考にすると、50万円~100万円が基本相場であり、平均値は約80万円です。

年収換算すると1000万円以上を稼ぐこともできる領域といえます。

また、案件単価は扱う言語によって異なります。JavaやPythonなどは単価が高い傾向がありますが、C言語は比較的安価です。

そのほか、案件の担当業務の幅によっても異なり、PoC開発のみだけでなく運用保守も行う場合は単価が高くなり、PM業務を行う場合はより高単価な案件を望めます。

PoC案件を獲得・契約するために必要なスキルや経験

ここからは、フリーランスのPoC案件に求められるスキルを紹介します。

必要なスキルをまとめると以下のとおりです。

• プログラミング言語（Java）
• プログラミング言語（C言語）
• クラウドサービス（AWS）
• プロジェクト管理能力
• 【その他】LinuxやPythonなどのエンジニア領域

プログラミング言語（Java）

1つ目はプログラミング言語（Java）です。

どんなスキル？

Javaは汎用プログラミング言語であり、アプリ開発や家電の組み込み開発など数多くのシステムに対応しています。

しかし、言語の安定性の高さや開発者の確保のしやすさから、主には大規模開発向けのプログラミング言語と言われています。

例えば、金融機関の基幹システム開発や商用データベースなどです。

スキル習得の難易度は？

Javaはオブジェクト指向型という言語の一つで、考え方が他の言語とやや異なるため、慣れていない人にとっては少し習得に時間がかかります。

しかし、全世界で最も使われている言語の一つであるため、情報収集がしやすく、学びやすい言語といえるでしょう。

プログラミング言語（C#,C++）

2つ目はプログラミング言語（C#）です。

どんなスキル？

C#はC系言語に影響を受けてマイクロソフトが開発した汎用プログラミング言語であり、アプリ・ゲーム・システム開発など幅広いジャンルに対応しています。

PoC案件で多くある開発の具体的には、航空会社向けの認証アプリケーションの開発やANIBISチャットボットの開発など、アプリケーションやwebサービスが中心となっています。

スキル習得の難易度は？

C#は、C言語/C++の技術レベルが高く、使用できる技術者が限られるために、より敷居を下げるためにマイクロソフトが開発したものです。

とは言っても、Javaと同じようにオブジェクト指向型の言語であるため、習得難易度はやや高めといえます。

クラウドサービス（AWS）

3つ目はクラウドサービス（AWS）のスキルです。

どんなスキル？

AWSは「Amazon Web Service」の略であり、Amazonが提供しているクラウドサービスを指します。
AWSエンジニアはAWSの設計・構築・運用を行う職種です。

具体的には、クラウドサービスの特性を理解した上で設計を行い、現場で必要となる業務に合わせた機能を活用し環境構築を行います。

そうして開発した環境について、セキュリティ保守・機能のアップデート・サーバー増設などの運用を行います。

スキル習得の難易度は？

AWSエンジニアは実務レベルの資格を取る難度はやや高いとされています。

AWSエンジニアの技量を客観的に測るAWS認定試験は、初級者は基礎コース、中級者はアーキテクトコース、上級者はプロフェッショナルコースの3つです。

実務レベルである「AWS認定ソリューションアーキテクト」は、AWSの基礎知識やネットワーク・クラウドなど幅広い知識が問われるため、比較的難易度は高いとされています。

プロジェクト管理能力

4つ目はプロジェクト管理能力です。

PMに求められるスキルは、エンジニアとしての開発経験のみならず、マネージャーとして俯瞰的にプロジェクトを見て管理する能力、ステークホルダーとの折衝能力、などのプロジェクト推進スキルです。

マネジメントスキルを客観的に示す資格は特にないため、フリーランス向けのPM案件に参加できるかどうかは、PM経験の有無が鍵になるでしょう。

【その他】LinuxやPythonなどのエンジニア領域

5つ目はその他のエンジニアスキルです。

PoC案件にはJavaやC#の他にも、PythonやLinuxなどの技術を利用した開発案件も数多くあります。

実際に、自分のスキル・経験にあった案件が公開されているか、求人サイトのチェックをおすすめします。

まとめ：PoC案件はフリーランスで年収1,000万円も目指せる領域

フリーランス向けPoC案件の情報まとめ

• 業務は主に「エンジニア業務」と「プロジェクトマネジメント業務」に分けられる
• 案件単価は50~100万円で平均単価は約80万円
• JavaやC系言語の需要が高いが、AWSやPythonなどの経験も活かせる

PoCは概念実証のことであり、プロジェクトの実現可能性を探るためのテストのことを指します。

そのため、多くのプロジェクトにおいて必要なフェーズであり、多様なエンジニアスキルを活かせるでしょう。

平均案件単価は約80万円であり、年収1,000万円を目指すこともできます。
PoCの経験がなくとも、各案件の対応言語の実務経験があれば挑戦しやすい職業であり、エージェントを活用すれば案件も獲得しやすい環境が整っています。

気になっている方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

以上、PoC案件についての情報まとめでした。

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