- ペット業界での新規事業立ち上げを検討している
- ペット業界での市場規模を知りたい
- ペット業界で注目されている事業を知りたい
このような要望・悩みを抱えていませんか?
今回はペット業界の市場規模や注目されている事業を紹介します。
ペット業界における新規事業とは?事例や市場規模を紹介
ペット協会は「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」で犬・猫の飼育の実情について、以下のように述べています。
犬の飼育率は低下傾向がみられ今後の飼育意向も低下傾向。猫の飼育率および飼育意向は横ばいとなっている。その中で1年以内新規飼育者の飼育頭数は、犬・猫共に19年と比べて増加しており、増加率もそれ以前の年に比べて大きい
出典:令和2年 全国犬猫飼育実態調査
また、矢野経済研究所は国内のペット市場をリサーチしました。
同様に、ペット関連総市場規模は小売金額(末端金額)ベースで前年度比103.4%の1兆6,242億円を見込むと公表しています。
なぜ、ペットの飼育数や市場規模が拡大しているのでしょうか?主な要因は、以下とされています。
- 感染症対策による、在宅中心の生活
- ペットサービスの充実
感染症対策による、在宅中心の生活
1つ目はコロナウイルスなど感染症対策による、在宅中心の生活になったからです。
一般社団法人ペットフード協会が公表している「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」によると1年以内飼育開始者(新規飼育者)の飼育頭数は2019年と比較すると増え、増加率もそれ以前の年よりも高いです。
購入場所はペットショップが増えているため、コロナで外出が制限される中、近隣のペットショップ訪れ、その結果購入率が伸びたのではないかと示唆されています。また、不要不急の外出を控える中で人と会う機会が減ったため、生活を充実させたい、遊び相手・話し相手が欲しいなどの理由でペットの飼育を始めた方も一定数います。
ペットサービスの充実
2つ目はペットサービスの充実です。
ペットがいると旅行など長期の外出が難しいです。また怪我や病気をした際、病院へ連れて行く手間やお金が掛かります。しかし、最近ペットホテルの件数が増えたり、獣医師往診の新サービスが誕生したりペットを飼育する環境が整備されています。それによってペットを飼うことに対する負担が軽減されたのではないかと思います。
海外のペット業界の市場規模
「Global Pet Care Market to Reach $241.1 Billion by 2026」によるとペットケア市場は2026年までに2,411億ドル(約24兆円)に到達するとされています。海外も日本と同様にコロナウイルスによってペット需要が増加したとされています。また、核家族化や可処分所得の増加、遠隔医療の発展などもペット市場の拡大要因と発表しています。
ペットとITを掛け合わせた「ペットテック」が注目
ペットテック(PetTech)とは、ペット(Pet)と技術(Technology)が掛け合わさった造語です。金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせたFinTech(フィンテック)や、Education(教育)とTechnologyを組み合わせたEdTech(エドテック)と同様に造られました。
ペット業界の事業事例
ここでは、具体的なペット市場の事業を9つ紹介します。
- anihoc(アニホック)
- DogHuggy(ドッグハギー)
- ペットタクシー
- OMUSUBI
- Vepeep(ベットピア)
- toletta(トレッタ)
- inupathy(イヌパシー)
- Furbo(ファーボ)
- waneco(ワネコ)
anihoc(アニホック)
anihoc(アニホック)とは株式会社TYLがリリースした、獣医師による医療を自宅や専用の往診車内で提供するサービスです。自宅や自宅近辺で医療を受けることで移動時間や待ち時間、診療時間を削減することでストレス防止に繋がります。
DogHuggy(ドッグハギー)
DogHuggy(ドッグハギー)は株式会社DogHuggyが提供している旅行などで長期外出をする際、ペットを預かる・世話するサービスです。ホストは現在犬を飼っていたり、過去動物に関わる仕事をしていたりする方が多いです。近年、単身世帯や共働きの世帯が増えているため、需要が高まるとされています。
ペットタクシー
ペットタクシーは三和交通が提供する犬や猫、小動物等と乗車できるペット専用のタクシーサービスです。前もってWebサイトに必要な情報を登録することでペットと一緒に乗車できるタクシーを配車できます。また、掛かりつけの病院を設定してもらうことで、緊急時の配車にも対応できるようにしています。
OMUSUBI
OMUSUBIは株式会社PETOKOTOが提供する保護犬猫と里親を結ぶサービスです。目指していることは、社会問題であるペットの殺処分問題の解決です。保護された犬や猫を引き受けて保護している団体のリソースは限られています。OMUSUBIはこうした団体に対して、サイト運営の工数を省き、情報発信や譲渡ができるサービスを提供しています。
Vepeep
Vepeep(ベットピア)は情報交換が難しい獣医師の課題を解決するために開発されたサービスです。獣医師同士、獣医師とメーカーなどが情報交換できるメディアを提供しつつ、人の医療と同じように、飼い主にとっつきづらいペットの医療費問題を解決することも目的としています。
toletta(トレッタ)
toletta(トレッタ)は株式会社トレッタキャッツが開発している、ペットに元気で長生きして欲しい飼い主さんの想いに応える猫の健康トイレです。猫がトイレに入るたびに体重や尿量、尿の回数、入室回数、滞在時間、経過時間などデータを自動で計測でき、そのデータを分析し、飼い主さんが気づくことのできない不調を見抜くことができます。ペットとIoT を結びつけた最新の事業になっています。
inupathy(イヌパシー)
inupathy(イヌパシー)は株式会社ラングレスが提供する愛犬の心拍の情報から感情を分析し、興奮や喜び集中度合をリアルタイムで背中のLEDランプの色と光り方で知らせてくれます。このinupathy(イヌパシー)を通じて愛犬と密なコミュニケーションをとることができます。
Furbo(ファーボ)
Furbo(ファーボ)はTomofun株式会社が開発・販売しているドッグカメラです。外出先からマイクやカメラを通してお留守番している愛犬を見たり、話しかけたりすることができます。スマートフォンと連携しておやつを出すことも可能です。
waneco(ワネコ)
waneco talkはNEC Corporation(日本電気株式会社)が培ってきたAI技術を活用したIDです。コミュニケーションアプリLINEを使うことで愛犬・愛猫とのトーク体験やペットの健康管理、飼い主さん同士のコミュニティへの参加などができます。
まとめ
いかかでしたか?本記事ではペット業界の新規事業立ち上げを検討している方に役立つ情報を紹介しました。
ポイントは、以下です。
- 世界的にコロナ禍などの影響でペット市場は伸び続けている
- ペットとITを掛け合わせた、「ペットテック」が盛り上がっている
ペット市場で新規事業の立ち上げを検討している方のお役に立てたら幸いです。
一読、頂きありがとうございました。
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